日本社会、総じて「下流」へと疾走

日本社会、総じて「下流」へと疾走。 政治家の不作為、無能や低効率を目にしても、どうしようもない、というのが多くの日本人が広く抱いている矛盾した気持ちだ。こうした心理状態が逆に日本人の感情そのものに影響を与えている。長期的な視野と完ぺきな視点を持たず、学習を遠ざけ、ますます退廃しているのが、多くの日本人が批判する現在の日本社会最大の問題となっている…

タグ: 下流 経済 消費税 内閣 就職 学生

発信時間: 2012-04-07 09:31:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆国の経済的地位も「下流化」の可能性が

多くの日本人をより心配させているのが、日本のグローバルな経済的地位に対する予測は余り楽観的ではなく、さまざまな予測はそれぞれ異なっていても、同一の結論が得られる、つまり、国の経済的地位も「下流化」の可能性がある、ということだ。

経済関連の報道に従事する日本人記者、田村秀男氏はある計算をした。普通の日本人の収入はすでに14連続して減少している――07年の一般家庭の平均収入は97年比で13.4%低下し、金額から見ると6万6700円減少。このままいけば、「1億中産階級」と呼ばれた日本で、中産階級の生活様式を維持し続けることができるかどうか、これが問題である。

努力しても収入は減っているのではないか。これが「ニート族」が努力せず、みずから「下流」に甘んじる主因だ。

本質的に言えば、「下流」は日本の過去に対する一種の否定なのである。自ら「下流」に甘んじるという思想傾向は、むしろ日本を社会の側面から安定させてきた。そこには悪質な集団事件はなく、米国人が気勢を上げて「ウォール街を占拠した」時でさえ、日本はいささかの影響も受けることはなかった。ただ大学の校内に入り、熱心に髪を染め上げ、手に漫画を持つ大学生を目にした時に、思わず心配する気持ちが頭をもたげた。

コラムニスト・陳言 「日本スケッチ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月7日

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