公務員の「天下り」は、中央省庁が職権を乱用して国民の血と汗を浪費するもの、政界や官界、財界が互いに結託するうえで至便であるなど、日本的特色をもつ「日本式腐敗」だと言えるだろう。
では、日本の公務員は本当に「旦那さま」なのか。実はそうではない。多くの地方公務員は苦言を呈することもままならず、仕事で頻繁に暴力団から脅かされている。
尾道市の36歳になる男性公務員は暴力団系森田組の団員にゆすられ、2000万円を支払うよう要求された。しかもこの団員は公然と市役所におし入り、上司2人も巻き添えを食った。
埼玉県の生活保護を担当する職員数人も長年にわたって暴力団員に脅かされてきた。書類を偽造して生活保護費を支払うよう要求し、さらに彼らをひざまずかせ、個人名で借用書を書くよう強要した。これ以上我慢できないと警察に訴えると、彼らはなんと市役所によって警察に搬送されたのである。理由は詐欺の疑いだ。このように、暴力団が恐喝し、ゆすり、職員を利用しても、当地の市役所も彼らを保護しないため、一部日本の地方公務員は「いじめ被害者」になった。
そうであれ、毎年公務員試験を受ける大学生は依然増え続けている。あるいは、彼らはこう考えているのかも知れない。この日の丸が含む金の量は減りつつあっても、やはり金であり、多くの人が「いじめられる」ことはあっても、「旦那さま」になる人はいくらでもいる――。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月10日