地域コミュニティ内の小型高齢者施設も、数多く建設されている。毎日午前9時過ぎ、高齢者施設の送迎用ミニバスが各家庭を回って高齢者をピックアップする。ミニバスの後部には、ステップが備え付けられており、運転手は停車後ただちに、高齢者が降車しやすいようにステップを出す。高齢者を昼間だけ預かるこのような地域デイケアセンターは、高齢者を持つ家族の介護負担を軽減すると同時に、高齢者自信も家の外で仲間との交流や各種イベントを楽しむことができ、両者にとって大いに利益がある。中国と異なる点は、日本のデイケアセンターの多くは、地方自治体など公的機関が運営しており、国の介護保険の適用対象となっていることだ。
日本の高齢者施設は、内容が絶えず整備されていると同時に、高級化の方向にも向かっている。時代の移り変わりに伴い、日本の高齢者のライフスタイルは、ますます快適になっている。最新式の高齢者施設が今月、正式に入居者募集を開始した。この施設に入居するには、まず頭金380万円を支払う必要がある。居室は全て個室で、自分の家にいるような感覚を持ってもらうことを理想としている。必要な生活・医療設備のほか、コーヒーショップや訪れた家族と集える専用スペースも設けられている。
「人民網日本語版」2012年7月20日