筆者はかつて通訳や専門家として、日本の主流メディアの記者と共に取材を行ったことがある。ベテラン記者は往々にして切れ者で、苦労に耐え、決断力と実行力がある。しかし若い記者は引っ込み思案で、苦労を恐れ、思い切った考えを持つことも少ない。
日本メディアは近年、若者が海外に出たがらなくなったと溜息混じりに伝えている。しかし日本の若者にとって、日本は世界で最も快適な場所であり、外国に行き苦労する必要などないのだ。
日本にも優秀な人材がいないわけではない。しかし残念ながら、日本経済が奇跡的な高度成長を実現していた時代のおぼっちゃまが、彼らの直属の上司となっている。悪い時代に生まれたと諦めるしかないのだろうか。(筆者:早稲田大学講師)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月27日