文部科学省はずっと日本国内の研究環境の整備を訴え、学者のノーベル賞を目標とした研究を支えているが、日本政策研究大学院大学の黒川清教授は少しも容赦なく「日本の研究体制は非常にお粗末」「山中先生は米国から戻ってから、非常にご苦労された」と語る。また、「日本の大学や研究所は、根本的に若い研究者に雑用や使い走りばかりをさせ、独立を邪魔する。もし、日本がこのような研究体制を変えなければ、どんなに資金を投入しようと科学研究の芽はでてこないだろう」と指摘する。
実際、日本の研究資金が最も厚く投入されているのは、文部科学省のサポートを最も多く受けている東京大学で、最近では1人しかノーベル賞を輩出していない――2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊博士だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月15日