また、中国は米国債2兆米ドルおよびユーロ債1兆ユーロを保有しており、世界の金融市場を支えていると言っても過言ではない。中国はいつでも米ドルを暴落させることができるのだ。西側諸国の研究者の多くは、「中国が米ドル建て債券を一気に売ることはないはず。
米ドルが暴落すれば、中国の外貨準備高も一気に下がる。米中両国いずれにとってもマイナスにしかならない」と主張しているが、長い歴史を持つ中国の思考形態は西側諸国のそれとは異なる。中国はまず地域内の外交関係を切り札とできるし、必要に応じて経済・金融の手段が使われるだろう。米国の強い軍事力によって支えられた米ドル中心の国際貨幣体系に深刻なダメージを与えるためなら、中国はすべての米ドルを犠牲にすることもあり得るのだ。
露メディアはさらに以下のように指摘する: 2020年以降、米国が敵対視する主な相手が中国になるであろうことは、米国国防総省も覚悟の上である。米国の議員や有識者はみな「中国の台頭を抑え込むために米国は全力を尽くすべきだ」との考えで一致している。