政局の長期的な混乱、多党の乱立、右傾化等の多くの要素は、日本政治体制およびその推進方式の不備を根本的な原因の一つとしている。立候補者の選挙活動は、「ホラ吹き、他者の批判、公約」の三つに分かれる。「ホラ吹き」とは、自分が国民のために大きな貢献ができると誇張することだ。「他者の批判」とは、政敵の欠点を批判し、責任を他者に押し付けることだ。「公約」とは、有権者に対して意味のない言葉を並べることだ。
2009年の総選挙で圧倒的な優勢を維持し勝利を収めた民主党は、日本経済の振興、60兆円の埋蔵金の発掘、国債減少、日経平均株価の倍増など一連の公約を発表し、消費増税を行わないと約束した。しかし民主党が政権与党になると、公約をほとんど実現しなかったばかりか、消費増税に踏み切った。
これは民主党に限ったことではなく、日本の政界はこれまでもそうであった。数十年間に渡り、「政治が民意を反映しない」、「政治家が国民のために働かない」が社会の共通認識となっており、人々は政治に対する失望感を深めている。