日本の安倍政府のゴールデン•ウィーク期間中の外交歴訪が終わりに近づくころ、「ビッグマウス」と呼ばれる副総理兼財務大臣兼金融担当大臣の麻生太郎氏はインドで中国に関する不適切な発言をし、中日関係を再び破壊することが懸念されている。
共同通信社は5日、麻生氏が4日にインドの首都ニューデリーで講演し、「中国とインドは陸上で、日本とは海上で国境を接しているが、我々は1500年以上にわたって中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は多分ない」と発言したと伝えた。また、インドとの安全保障、海洋分野における関係強化について「自分の国は自分で守る」とし、米国、インド、オーストラリアとの防衛分野の協力については、適切な関係構築の必要性を強調した。
「産経新聞」によると、インド商工会議所連盟が主催する講演会に出席した麻生氏は質問に対し、「インドと日本は哲学で結ばれ、価値によって突き動かされる同盟国同士」と述べた。「読売新聞」は、麻生氏が米国、インドは日本との協力を強化すべきだと強調したと報じている。
共同通信社は、中日両国が釣魚島問題を巡って対立し続け、予定されていたアジア開発銀行(SDB)年次総会期間中の財務相・中銀総裁会議も中止になり、麻生氏の発言は中国側をさらに刺激する可能性があると分析。一方、「東京新聞」は、このほどインドで行われたASEAN+3(中日韓)財務大臣・中央銀行総裁会議は、中韓の財務大臣は参加しなかったが金融協力の強化で合意し、日本とASEANの協力は「成功」し、今後さらに双方の絆を深める必要があることを示したと見ている。
「朝日新聞」は、中韓はこのごろ続けて「様々な理由」でインドで開かれるASEAN+3閣僚級会議への出席を拒み、中国環境保護部の部長も5日に北九州市で行われた中日韓3国の環境相会合に出席しなかったとした上で、「日本は中韓の官僚と意見交換をする機会を失い、日本経済の発展に不利だ」と分析した。
日本のある国会議員は5日、「環球時報」に対し、「日本の現在の外交は『不安な外交』、もしくは『中国外交』と言っても良いだろう。安倍政権の外交行動のほとんどに中国の影がある。安倍氏は非常に焦っているため、外交行動でも思い通りにならないことが多い」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月6日