開幕式のあいさつで、実行機関の中国建築設計研究院(集団)の修龍院長は主な成果を報告した。修院長によると、プロジェクト実施の4年間で、13回、計305人の中国側の人員が日本で研修を受け、耐震建築の行政管理、耐震建築設計、都市の総合防災計画、歴史的建造物の保護、工事クオリティの管理などを学んだ。また、中国国内で実施した10期の技術者育成クラスには324人が参加、42期の一般クラスには10380人が参加、5回の異地域の中日耐震建築技術シンポジウムには中日双方の学者199人が参加した。さらに、中日両国の専門家による教材『耐震建築設計、診断補強』を編纂し、6500冊を発行し、全国31省の技術者に配布して好評を得た。履修者は中日の耐震設計の差を目にし、日本の先進的な耐震設計を学び、専門レベルを高め、中国の耐震・防災事業の発展を促した。
四川省雅安市蘆山県で先日、マグニチュード7.0の地震が発生し、四川大地震後に再建された一部の建築物が再び倒壊したことで、両国の参加者は耐震・防災が差し迫っており、困難であることを悟った。参加者たちは、今回のプロジェクトは一つの段落にすぎず、今後も協力は強化されると話している。中国は日本の耐震設計の理念と防災計画の経験を学び、手本にし、耐震技術を学び、高め続け、人命と財産の損失を減らす必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月6日