記事によると、松本さんの所属部隊が本当に戦闘をしたのは、日本軍が降伏した1945年以降のことだ。松本さんは1946年に帰国した後、キリスト教の牧師となった。当初は自らが目撃した犯罪行為を公にすることはなかったが、中国人女性を「捕える」際に爆死した上等兵が靖国神社に合葬されたことを知り、日本政界による靖国神社参拝への反対運動に参加した。後に、国を相手取って訴訟を起こした戦友たちの勧めで日本軍の犯罪行為について証言もした。
松本さんは同日、ロイター通信のインタビューも受け「自分が戦犯のような気がして、こうした事を話すのは大変つらいのだが、話さなければならない」と述べた。
記事によると、松本さんのこうした証言は、橋下徹大阪市長の先日の慰安婦発言に直接反論するものだ。橋下氏は「慰安婦制度は当時、軍の規律を維持するうえで必要だった。当時世界各国共に慰安婦制度を設けていた。なぜ日本の慰安婦制度だけが問題になるのか」と述べた。
松本さんはこれについて「日本だけがこうした間違った事をしたのではない。だが日本が間違ったことをしたのは確かだ。まさか他の人が殺人をしたからといって、自分も殺人をするのが正しいのか?」と指摘。「日本の首相は日本国民を代表して正式にお詫びし、補償を受けるべき人たちに補償をすべきだ」とも述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月25日