日本の鳩山由紀夫元首相が今年1月の南京大虐殺記念館見学に続き、26日から再訪中している。北京で中日関係フォーラムに出席するほか、清華大学で講演を行なう。中広網が伝えた。
だが訪中直前に鳩山氏は日本政界に対する爆弾発言を行なった。東京で香港メディアの単独インタビューを受けた際「日本政府は釣魚島(日本名・尖閣諸島)に領有権争いが存在することを認めなければならない。中国側が日本が釣魚島を盗んだというのには中国側の道理がある」「日本は挑発行為を止めなければならない」と述べたのだ。
鳩山氏:私が大変憂慮しているのは特に釣魚島問題だ。日本政府は最近、領土問題は存在しないと言い続けている。これは中国に対する挑発であり、非常に憂慮される。われわれ日本人は歴史をよく学んでおらず、日本は釣魚島を実行支配しており、領有権問題は存在しないと言っている。日本のこうした論法は対話の扉を閉ざすだけで、非常に危険なことだ。
これまで日本政府は釣魚島に領有権問題は存在しないと主張し続けてきた。鳩山氏は歴史資料を援用して自らの見解を説明した。彼は中国の立場には十分な理由があると考えている。
鳩山氏:歴史的観点からは、釣魚島の領有権の帰属について異なる意見がある。ずっと昔中国の漁船がこの一帯で漁をしていたからこそ、釣魚島と呼ばれるようになった。日本は1895年にこれらの島嶼をこっそりと管轄下に組み込んだ。だがその時、尖閣という名はまだなかった。少なくともポツダム宣言で日本の領土は本州、北海道、四国、九州の4島および連合国の定めるいくつかの島嶼であると定められている。釣魚島は甲午戦争(日清戦争)末期の1895年に日本が管轄下に組み込んだ。中国側から見て日本が中国の領土を盗み取ったというのも一理ある。中国側は日本はカイロ宣言に含まれる釣魚島を返還すべきだ考えており、中国側がそう言うのも、当然一理ある。
鳩山氏は日本政府の強硬姿勢について、中国側に対する挑発となり、対話の扉を閉ざすものであり、憂慮されると強く非難する。