劉氏は理性的な声が荒唐無稽な発言によって常に抑え込まれることは日本の深刻な右傾化を物語っており、中日関係を誤った道へ引き込むものだと指摘する。
劉氏:平和進歩勢力はまだ日本で比較的深い影響力を持つ。だがいくつかの右翼団体はすでに活動方法を変え、右翼的観点のウェブサイトを多く立ち上げ、一部の人はネット上でしきりに中国や韓国を罵り、若い世代に対して比較的大きな影響力をもつ。こうしたネット上での感情の発散は、ある状況下で街頭でも行なわれることがある。このため日本では街に繰り出して公然と中国人と韓国人は日本から出て行けと非難する人がいるという特に極端なケースも出ている。これは中日関係におけるかつてない新たな状況であり、重視する必要がある。
劉氏は日本右翼勢力の声は大きいものの、「邪悪は正義に勝てない」と考え、そして日本政界の平和を愛し正義感の強い人が発する事実に基づく声は必ず正義を助け、邪悪を取り除く効果を果たすだろうと指摘する。
劉氏:現在の日本の政治状況を見ると「正義は邪悪に勝てない」感じを受けるが、鳩山氏のような政治家、それから日中友好事業に長年携わってきた有識者の気持ちは同じだ。今後、この勢力は日本の現在の社会を主導しておらず、主流を占めてもいないが、彼らの発する声は影響を生じ、必ず正義を助け、邪悪を取り除く効果を果たすと私は信じている。もちろんこれにはまだ一定の時間が必要だし、われわれ中国側もこうした問題で日本の状況を正しく評価し、正常な交流、直接の対話を通じて釣魚島問題で日本の国民にその歴史事実の真相と釣魚島の領有権帰属問題の本質および法理上も歴史上も中国固有の領土であるという基本的事実をさらに理解させる必要がある。
「人民網日本語版」2013年6月28日