米国と中国の首脳は6月上旬に、カリフォルニア州で首脳会談を開き、世界の注目を集めた。この歴史的な会談は北東アジア諸国から注目されれ、日本に懸念を抱かせた。数十年間に渡り、日本は米国の同地域における最も親しい友人であった。日本は米国の軍事的保護を必要としており、歴代内閣は米国との同盟関係を重視し、出来る限り米国の求めに応じてきた。日本は米国のイラク戦争を支持するため、自国の平和憲法に違反した。6月27日付のシンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。
就任したばかりの日本の首相にとって、ホワイトハウスで米大統領と会談することは、明文化されていない規定である。実際に、米国依存の現状を変えようとした日本の首相は、いずれも失敗に終わっている。そのため日本にとって、米国がいつの日か背を向け立ち去り、日本との関係が緊張している隣国の中国や韓国に肩入れすることは、想像できないことだ。
しかしながら、オバマ大統領は5月に韓国の朴槿恵大統領を手厚くもてなし、6月上旬に訪米した習近平国家主席に対しても親しみと友好を示した。日本の観測筋は、「オバマ大統領は1月に安倍首相の訪問を断り、2月に訪米した安倍首相を冷遇しており、これとは対照的だ」と指摘した。
日本はこれだけでは、米国のアジアにおける戦略に変化が生じたことに気づかないかもしれないが、安倍首相は6月中旬に英国で開かれたG8サミットで、オバマ大統領との首脳会談が実現できないという苦しい立場に立たされた。