汚染水、すでに海に流出か
東電の21日のデータによると、汚染水はすでに付近の海に流れ込んでいる。同日、貯水タンクの近くの排水口から、1時間当たり6ミリシーベルトの放射能が測定された。これは漏れた汚染水がすでに流出している可能性を示すものだ。この排水口は、海へとつながる別の排水口につながっている。
英国の専門家は、汚染水漏れは深刻化しているが、2年前と比べれば程度は軽い方だとした。一部の原発専門家も、汚染水漏れが日本および隣国の脅威となることはないとしている。しかし韓国の航空会社は、人々の放射能汚染水漏れに対する懸念を考慮し、10月のソウル―福島のチャーター便を取り消した。
原発がお化け屋敷に
原子力規制委員会の田中委員長は、「福島原発は遊園地のお化け屋敷のようになっている。このように形容するのが適切かどうかは分からないが、不幸なことが繰り返し、立て続けに生じている。いかにリスクを引き下げ、汚染水漏れが致命的な事件になることを防ぐ手段を検討しなければならない」と語った。
田中委員長は、「最も懸念しているのは、その他の貯水タンクにも同様の漏れが生じることだ。警戒を続け、再発生しうる汚染水漏れを想定し、さらなる不測の事態に備えなければならない」と指摘した。しかしながら東電は現在まで、汚染水漏れが生じた貯水タンクの具体的な位置と、その原因を明らかにしていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月23日