○マック活用法、東南アジアで特徴さまざま
マック発祥の国・米国では、国内の都市・農村あまねく各地に展開しているファーストフード店は、その安さと速さと便利さで、忙しい人々のお腹を満たしている。ファーストフード店の経営戦略ポイントは、いかにして客の店内滞在時間を減らし、売上と回転率を最大限高めるかにある。欧米諸国では、ファーストフード店の店内は、「狭い空間」「坐り心地の良くないプラスチック製の椅子」など、長時間の「休憩」にあまり向かない設計になっている。利用客は、食事を済ませるとさっさと店を出て、そこで長時間休もうという考えは根っから持ち合わせていない。居眠りしてしまった客がいても、「おやすみになるのなら、店を出て別の場所に移動して下さい」と促すことは、店員の「善意の」サービスと見なされる。
このように、休憩には全く適していない欧米のファーストフード店では、店で夜を明かそうとする客はほぼ皆無であり、そうしたいのなら、多くの人は公共の図書館やコーヒーショップがある本屋に行くという選択をするだろう。