日本で生まれ、東南アジアに広がる「マック難民」

日本で生まれ、東南アジアに広がる「マック難民」。

タグ: 「マック難民」

発信時間: 2013-08-31 15:28:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

伝統的な飲食文化が色濃く残る東南アジアでは、有名な米国ファーストフード店の優位性はほぼ皆無だ。しかし、マクドナルドやケンタッキーはアジア市場に参入するために、欧米市場とは全く異なる経営方式を採用し、店内を、顧客が寛ぎ、楽しめる公共スペースに変身させた。欧米人から見ると、アジアのファーストフード店は、コーヒー1杯で一日中過ごせる「終日寛げるコーヒーショップ」のような存在だ。

米国式ファーストフード店は、「空間消費」というコンセプトに基づく経営戦略によって、アジア市場でのシェアを急速に拡大してきた。消費者にとって、マクドナルドを利用することにおいて、単に食ベ物や飲み物を消費するというより、清潔で整頓された心地よい空間を消費するということの方がより重要な意味を持っている。このため、アジアの消費者のファーストフード店での滞在時間は、欧米の消費者よりも総じて長い。このような状況のもと、マクドナルドなどのファーストフード店は、空間利用という点である種のパブリック・イメージを作り出す必要が生まれた。店側は、消費額が少ない割には長時間テーブルを独占する客を決して追い出さないばかりか、彼らのために好ましい環境を創造し、さらにはマクドナルドを社交の場としたのである。このような経緯から、帰るべき家の無い人を追い出さず、革製の心地よいソファーでもてなす東南アジアのマクドナルドは、彼らにとっての「長期宿泊所」となり、「マック難民」という特別な群体が形成された。

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