しかし東電は同日開かれた記者会見で、シルトフェンスは海水の流動を完全に阻止できないとし、安倍首相の約束を繰り返すことを拒否した。さらに東電が発表した現地の地下水の検測結果によると、1リットルの水に含まれる放射性物質が3200ベクレルに達した。これは漏出した汚染水が地下水に到達していることを示すデータだ。
独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは9日、「日本の首相がブエノスアイレスで大言壮語し、東京が安全だと約束する中、福島原発事故の残留物が依然として水質を汚染している。日本は緊急対策の準備を迫られている。IOCの使命は民族の自己催眠を手伝うことではなく、オリンピックに出場する選手に最良の成績を創造させることだ。スポーツ事業の高官が福島原発のリスクを隠蔽し、2020年のオリンピックの開催権を東京に与えることはできるだろうか。これは1万人余りの選手に対する無責任な行為だ。IOCは東京を選出したことで、代価を支払うことになるだろう」と指摘した。