財政刺激は、経済の持続的・安定的な発展の問題を解決できない。
1970年代に、西側先進国の経済は相次いで停滞に陥り、ケインズ経済学に基づく財政政策を放棄した。ケインズ経済学による経済調整を維持していたのは、日本だけだ。積極的な財政政策は60年代から80年代前半の日本で奏功したが、その後の効果については判然としない。バブル経済の崩壊後、財政調整はほぼ効力を失った。
積極的な財政政策が日本で奏功し、ついには効果を失った根本的な原因は、経済そのものにある。経済が発展途上で潜在力を残している時、積極的な財政政策は低迷に陥った市場の需要を一時的に刺激し、経済回復を促す。しかし発展が終了し、自国の革新能力が追いつかず、経済が成長の活力を失っている時に、いくら公共投資を拡大し、財政刺激を強化したところで、経済を起死回生させることは難しい。日本の経験と教訓は我々に対して、財政刺激は経済の持続的・安定的な成長の問題を根本的に解決できないことを示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月13日