ロシア科学院極東研究所研究員のヤコブ・ベルガー氏は記者の取材に応じた際に、「中国の李輝駐露大使はインテルファクス通信に署名入りの文書を掲載し、安倍首相が中韓などの国民感情を無視し靖国神社を参拝し、アジアおよび世界の人々の強い反発と懸念を招いたことに触れ、これは重大な原則問題だと指摘した。私は李大使の指摘の通りだと考えている。日本の多くの高官は靖国参拝の歴史を持ち、すでに当たり前のように感じているが、これはすべての人が警戒すべきことだ」と語った。
李大使は記事の中で、「ロシアで撮影された第二次世界大戦をテーマとする映画『スターリングラード』が、先ほど公開された。同作品はロシア国内で好評を博し、チケットの入手が困難になったばかりか、中国でも評判がよく強い反応が得られた。同作品が中露両国で歓迎されたことは、両国国民の正義を主張し悪を排除しようとする道徳観、そして歴史を尊重し戦争の勝利の成果を守ろうとする毅然たる立場を示した」と指摘した。ベルガー氏は、「記事はロシアの第二次世界大戦中の立場と、露中が第二次世界大戦の勝利の成果を共に守ることの重要性について触れ、読者の共鳴を引き起こした。第二次世界大戦で深刻な損失を被った二つの国として、露中は侵略者の行為に関する記憶を刻み込んでいる。ロシアも日本の参拝に対する否定的な態度を表明している。日本は現在、侵略の歴史を隠そうとしており、国際社会は日本政府の懸念すべき動向に反応を示すべきだ」と主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月14日