福岡県太宰府市には、庭付きの一戸建てがあり、古臭く見える。しかし環球時報の記者はこの建築物に足を踏み入れると、この建物は人々によく知られていないが、中国との間に数奇なつながりを持つことが分かった。その建築に使用されている材料の多くは、かつて甲午戦争(日本名・日清戦争)の海戦に参加した、清朝北洋艦隊の「定遠艦」から得られたものだ。1894年に発生したあの戦争は、「日本帝国の興隆」の始まりで、日本の「アジア・世界制覇の自信」に火をつけたとされている。一部の日本人はそのために、関連する文化財を記念品として収集することに夢中になっている。しかしこの事件は中国、そして関連する朝鮮・韓国の人々に、深い傷跡を残した。時が流れ、東アジアは今年再び甲午の年を迎えた。二つの甲午の年を経て、東アジアの関係国と日本の関係、特に中日関係が再び緊張化している。世界は東アジアが、いかにこの甲午の年を過ごすかに注目している。
日本の有名な学者である井上清と鈴木正四は著書『日本近代史』の中で、「甲午戦争の本質は、天皇制が長期に渡りアジアでの勢力拡大を計画したことによる戦争だ。天皇制の最大の努力は、中日戦争に備えることだった」と指摘した。日本人は甲午戦争により「愛国心」に火をつけられ、第二次世界大戦に沸点に達し、米国の原爆により崩壊した。しかし安倍晋三首相は昨年、主権回復の日の記念式典で「天皇陛下万歳」と叫び、さらにA級戦犯の祀られている靖国神社を公然と参拝した。日本の右翼勢力の扇動を受け、このいわゆる「愛国心」も再燃の流れを見せている。2013年2月、日本の女性が大阪の街頭で、「南京大虐殺のような激しい手段により、在日中国人・韓国人を皆殺しにせよ」と声を枯らして叫び、世界の注目を集め怒りを引き起こした。