日本侵略軍の公文書、発見と研究の経緯を振り返る

日本侵略軍の公文書、発見と研究の経緯を振り返る。

タグ: 旧日本軍 公文書 吉林 新発掘

発信時間: 2014-04-29 13:59:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

吉林省檔案館(公文書館)の尹懐館長はこのほど、「これらの公文書の最も血なまぐさい部分を整理し、多くの専門家がうつ病にかかり、抜け出せなくなった。当館はこのほど、中華民族の最も苦しく痛ましい歴史を記録した、日本の侵略軍の公文書を整理しており、侵略軍の暴行を再び明るみに出している」と説明した。

吉林省長春市はかつて、日本が中国を侵略した時代に、偽満州国の「国都」の新京とされ、関東憲兵隊司令部が置かれた。ここには日本が中国を侵略した時代の、多くの公文書が残されている。

吉林省檔案館には、10万件余りの侵略軍の公文書が保管されており、そのうち90%が日本語の資料となっている。主に関東憲兵隊司令部の公文書、偽満州中央銀行の公文書、偽満州時代の新京の重要建築物の設計図、横浜正金銀行の北京支店および偽満州国各機関の公文書が含まれる。

吉林省檔案館歴史檔案処元処長の趙素娟(81)氏は、1948年より檔案館で勤務し、日本の中国侵略に関する公文書の収集・整理の全過程に参与した。

趙氏は、「1953年11月、解放軍の長春駐留部隊は地下電線を修理するため、管路を敷設しようとしていた。偽満州国日本関東憲兵隊司令部の旧跡で偶然に、地下に埋められた大量の公文書を発見した」と振り返った。

趙氏は、「これらの公文書はトラック一台分に達した。長期間埋められていたため、掘り出された公文書の多くが粘着し、腐って塊になっているものもあった。日本の戦犯、弘田利光の1954年の供述によると、1945年8月中旬に憲兵隊隊長の平林茂樹の命令を受け、新京の憲兵隊本部および憲兵隊司令部の公文書を、本部内のボイラーで焼却し、焼却できなかった文書は地下に埋められた」と述べた。

趙氏は、「掘り出された公文書は、焼却が間に合わなかった公文書で、日本の中国侵略の鉄の証拠だ。公文書は発見後、公安部門によって保管・整理された。1982年に吉林省檔案館に引き渡され、系統的な整理が始められた」と話した。

吉林省檔案館に保管されている侵略軍の公文書は膨大な数に達し、また保存状態が悪く、多くの文字が古い日本語で書かれ、翻訳者が不足していたため、これらの公文書を受け取ってからも整理がなかなか進まなかった。吉林省檔案館が現在の力ですべての翻訳作業を完了するためには、少なくとも70年以上の時間が必要とされる。

 

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