(中国中央テレビの報道番組「環球視線」から抜粋)
司会者:30メートル、50メートル……これは日本メディアが喧伝する、中国のSu-27戦闘機と日本側の2機の偵察機の距離だ。小野寺五典防衛相は、このような接近は常識外れだと述べた。また中国の戦闘機はミサイルを搭載しており、日本のパイロットを不安にさせたと発言した。通告を無視し、中ロ演習海域に勝手に進入し妨害を行なったが、こうして挑発する一方で中国の脅威を誇張している。日本の真の狙いは何か?
杜文龍氏 中国中央テレビのコメンテーター
小野寺氏は中国の軍機の脅威を誇張すると同時に、中ロ合同演習の脅威を誇張したのだと思う。小野寺氏は中国が接近したと逆に言っているが、実際には日本の軍機の悪意ある接近が、いわゆる異常な接近を引き起こした。
一つ目の罪は防空識別圏に通知なしに進入したことで、二つ目の罪は許可なしに合同演習エリアに入ったことだ。この二つの重要なエリアに入った場合、中国の戦闘機は駆逐を行なわなければならない。不明機だからだ。通知をしていない軍機であるならば、このエリアに入り何をするのか不明で、武器を持っているか、中国側の演習にどのような悪意ある影響を及ぼすかも不明だ。
この状況の中、演習の順調な進行を保障するため、戦闘機によって行く手を遮り、情報を把握する必要があった。そのため30メートル、50メートルの距離は正常な飛行であり、大きな危険はなかった。大きな動きをする飛行であったならば、危険が生じる可能性がある。
この条件の中、中国の戦闘機は自制的に安全な編隊を組んだ。これは日本の軍機に対する責任ある態度と思う。そうしなければ、演習中の艦隊の防空訓練に誤射された可能性がある。この影響が生じていたならば、日本は不満を口にするだけでなく、自らの損失に責任を負わなければならなかっただろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月28日