司会者
本件の発表後、中国の外交部と国防部は、日本の軍機が断りなく演習中の空域に進入し、危険な動きをしたことで、国際法と国際的な慣例に著しく違反したが、これは誤判断を生じさせやすく、空の不測の事態を引き起こす可能性があると指摘した。日本側も、このような状況は理解しているはずだ。そうと知りながら、日本は中国を逆に批判している。多くの人は、挑発をし、先手を打って訴えている悪人は、日本の方ではないかという印象を受けている。このような行為には当然挑発の狙いもあるだろうが、日本側は不測の事態を恐れていないのだろうか?それともこれを願っているのだろうか?
尹卓氏
その可能性は否定できない。これは馬鹿げていると感じるかもしれないが、日本はそうは考えない。日本人は自国の軍隊に、この方針を貫かせようとしている。政府の目的のためであれば、少しのパイロットや航空機を犠牲にしても、その価値があるというわけだ。
この目的に達し、本件を十分に誇張することができれば、安倍晋三首相の改憲はスムーズに進められる可能性がある。これは中国の明らかな脅威であり、武器が使用されれば、軍機が撃墜されなかったとしても、中国の明らかな脅威というわけだ。
日本人は自国が中国の防空識別圏、中国の演習エリアの空域に侵入し、中国に対して偵察を行なったことについて触れようとしていない。どのような情報を入手し、戦時にどのような備えをするかについては、公表しようとしないだろう。日本はただ、定例の偵察飛行中に、中国が自国に武力を使用したと発表するだけだ。
日本は、自国は被害者で中国は強硬な側、いじめられているのは日本という印象を、世界の人々に与えようとした。当然ながら米国や西側諸国に取り入るという目的もあるが、それと同時に世界に対して、中国が悪人で日本は被害者だと宣伝した。
司会者
中国は知恵を発揮し、この罠にはまるべきではない。それと共に、日本のこのような動きに含まれる腹黒い意図にも警戒が必要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月28日