日本は戦争の野心を捨てよ 甲午戦争120周年に寄せて(二)

日本は戦争の野心を捨てよ 甲午戦争120周年に寄せて(二)。

タグ: 甲午戦争 120周年

発信時間: 2014-06-05 14:36:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本は戦争の野心を捨てよ 甲午戦争120周年に寄せて(一)

 

それから、甲午戦争は日本の「弱い者いじめ」の歪んだ変態心理を育んだ。自分が強くなりさえすれば、好き勝手に振る舞えるというのだ。この歪んだ変態心理を持つのが個人であれば勝手に自滅するだろうが、これを持つのが日本という国ならば、最終的に国の未来を失い、永遠に歴史に唾棄される「敗戦国」の身分を背負わなければならない。日本は甲午戦争で、かつて権勢を誇った清朝を打ち負かした。その後の日本は「アジアの優等生」を自負し、中国や朝鮮などを見下した。その後まもなくして勃発した日露戦争で、日本は列強の一国であるロシアを幸運にも打ち負かした。これは日本の「弱い者いじめ」の思い上がりを助長した。2回の軍事的な危険行為で「勝利」を収めたことで、日本は絶対的な力を手にすれば、周辺の弱小国をいじめることができ、世界の「覇者」になることさえできると感じた。弱肉強食は自然の法則、当然のことであり、他国は口を挟むべきではないというのだ。

現在の安倍政権は弱い者いじめという美しい夢を見続けている。安倍首相は、強力な軍隊、優れた武器、ハイテク兵器などを持てば、他国を押さえつけ征服した日本のかつての「潜在力」を引き出せると考えている。そのために日本は米国からのさまざまな圧力を受けながらも、長年溜め込んできた敏感な核燃料を使い、核兵器を「臨機応変」に利用しようとしている。

甲午戦争(後の日露戦争も)で、日本は狡猾で博徒じみた冒険、軍事至上主義などのコピーできない偶然的要素によって勝利した。当時の歴史・地理・国際情勢を、現代で再びコピーすることはできない。日本の第二次世界大戦の敗戦はこれを証明している。甲午戦争と日露戦争の偶然の勝利は、世界の正義ある反ファシズム戦争でコピーすることはできない。当然ながら、今日のアジアや世界でコピーすることもできない。

安倍首相などの、日本の右翼勢力は、甲午戦争のいわゆる「機運」を再現しようとしているが、これは非現実的で馬鹿げた考えだ。今日の日本は、軍事冒険・軍事至上主義の日本をそっくりそのままコピーすることができなくなったからだ。軍事冒険主義にせよ、軍事至上主義にせよ、それを実現する客観的な条件が失われている。安倍首相などの右翼勢力は一か八かの勝負に出ようとするかもしれないが、今日の中国の実力、19世紀末の国際情勢より数十倍も複雑な今日の世界情勢は、甲午戦争を再現しようとする「執着」を完全に断ち切らせるだろう。(筆者:厖中鵬 中国社会科学院日本研究所の学者)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年6月5日

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