日本はさらに、中国側のこの措置には「政治利用」の動機があり、「日中関係の過去の歴史における負の遺産を際立たせる」ことを目的とすると称した。これは真っ赤な嘘だ。慰安婦強制連行を例とすると、これは中日のみならず、日本と韓国、フィリピン、インドネシアなどのアジアの隣国、フィンランド、イギリスなどの欧州諸国との歴史問題であり、全世界の女性の尊厳に関わる人道主義的な問題でもある。
先ほど東京で開かれた慰安婦問題アジア連隊会議において、アジア諸国の元慰安婦は、自らの経験と血の涙により旧日本軍の暴行を訴えた。彼女たちの体は、日本軍の罪の生きた記憶だ。しかし各国の出席者が提出した、慰安婦問題の解決を呼びかける手紙を、冷酷な日本政府は受け取ろうとしなかった。安倍政権はこれらの生きた証拠を無視したばかりか、20数年前の河野談話を覆そうと苦心しているほどだ。
ある意味、日本当局による歴史歪曲の罪は、日本が当時犯した罪に劣るものではないと言える。故意に忘れようとすることは、新たな犯罪である。日本軍の暴行を反映する人的・物的証拠が存在するうちに、世界は共に記憶をする場を構築し、人為的に埋葬された罪悪を、永遠に歴史の恥辱の柱に打ち付ける必要がある。
記憶とは、誰もが持つべき責任である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月12日