中国国家海洋局が18日に発表した情報によると、西太平洋海洋環境観測・予警報システム建設に向け同局が実施した、2014年第1回航行がこのほど順調に完了した。今回は一部海域で、福島原発事故のセシウム134が検出された。
今回は27日をかけて約5500海里を航行し、53の海域の調査を完了した。125キロの海洋生物サンプルを収集し、5つの漂流型ブイを投入し、2013年第1回航行で投入した放射性物質測定ブイを回収した。
首席科学者の何建華氏は、「今回の航行では、ルソン海峡の入り口における観測・サンプル収集の深度が水深2000メートルに達した。観測深度が水深1000メートル以上に達した海域は5ヶ所に達し、中国が管轄する海域への日本の放射性物質の拡散状況を理解するための、より正確な観測データが提供された」と語った。
何氏は、「今回は現場における多核種の測定を実施し、かつ一部海域で福島原発事故のセシウム134を初めて検出した」と述べた。
今回の観測・サンプル収集の範囲は、2013年の東経119度から東経116度付近まで延長され、中国が管轄する海域への日本の放射性物質の拡散状況を理解するため、より多くの参考資料をもたらした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月20日