内モンゴル自治区から1年ほど前に、妻と共に日本に留学に来た青さんは、日本語学校を卒業し、現在は岡山大学の大学院生である妻の学費を払うためにアルバイトをしている。青さんの勇気ある行動は感動的な出来事として伝えられ、ネット上には多くの日本人から「すばらしい行動。本当にありがとう!青さん夫妻の仕事や家庭が順調でありますように!」「日本での生活はたいへんだと思うけど、これからもがんばってほしい」「中国人に感謝」「このような称賛に値する行動に、心から感謝している」「永住資格をあげて、このすばらしい精神を私たち日本人に伝えてほしい」などの称賛の言葉が寄せられている。
しかし、青さん本人はというと、「現場に一番に駆け付けた人なら、誰でもしなければならないことをしただけ」と謙虚に語り、火事発生直後に岡山西警察署が勇気ある行動を称え表彰したいと伝えた時も固辞した。そして、日本の社会から称賛の言葉を浴びても、「自分のしたことは取るに足りないこと」と謙虚な姿勢を保っている。
2013年9月16日午後5時ごろ、中国人留学生の厳俊(イエン・ジュン)さんは大阪淀川の堤防沿いをジョギング中、「助けて」という声を聞き、濁流にのまれる男児を発見。近くの人が持っていたロープを体に巻き付けて川に飛び込み、男児を右手でつかんで助け出した。厳さんの勇気ある行動に対して、「紅綬褒章」を授与。安倍首相も首相官邸で感謝状を授与した。厳さんは「本能で行動した。男児の国籍とか身分を考えることはなかった。自分がすべきことをしただけ。もし同じことがもう一度起こったら、同じことをする」と語っている。