未来に関して
問8:安倍首相は第一次安倍内閣で、戦後体制から脱却し、必ず改憲しなければならないと発言した。再任後も、改憲は政治の悲願だと語った。
それでは安倍首相は、日本を好戦的な国に向かう道に戻そうというのだろうか?自衛隊が再び真珠湾に姿を現すことはあるだろうか?
問9:日本は米日同盟の強化を渇望している。米日は表面上親密に見えるが、実際には各々の計算があり、相手の力を借りて自国の目的を達成しようとしている。
第一次世界大戦勃発前、日米の間では中国における利益という問題を巡り多くの食い違いがあり、最終的に第二次世界大戦の極東戦争の発端の地が形成された。戦後日本は強国と同盟を結び、自国の野心と実力の間の溝を埋めようとした。しかし「同床異夢」の同盟は、いつまで続くだろうか?
問10:江戸時代から「二度あることは三度ある」ということわざがあり、同じ出来事が二度生じたならば、再発しやすいと教えている。日本は第一次世界大戦の受益国、第二次世界大戦の発動国だったが、全世界が第三次世界大戦の回避に向け取り組む中、日本はどの側に立っているのだろうか?
歴史が繰り返されることはないが、同じような流れが形成される。100年前の欧州の夏を、アジアで再現してはならない。
中国は歴史を重荷としない。しかし第一次世界大戦で、二十一か条の要求を強いられ、第二次世界大戦中に「大東亜共栄圏」を旗印とする殺戮を受けたことを、中国人は永遠に忘れない。歴史を鏡とする中国と世界は、安倍首相の「強い日本」の夢に対して、警戒心を抱かざるを得ない。
安倍首相は中国の指導者との会談を何度も希望してきた。会談よりも、まずはこれらの問いに答えてはどうだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月29日