「中国脅威論」の誇張に関する同防衛白書の格付けは、恐らく「ジャンク級」に相当するだろう。2014年版の同白書は再び矛先を中国に向け、中国の「高圧的な姿勢」を批判した。この20年間に発表された防衛白書を振り返ってみれば、さまざまな形式と表現による「中国脅威論」が、ほぼ毎年出現していることが分かるだろう。2014年版の同白書は、「日本周辺の安保環境がより深刻化している」と重ねて強調した。安倍首相が2006年に初就任した際にも、このような表現が用いられた。
毎年「脅威」に言及し、毎日「深刻化」を叫んだところで、どのような結果がもたらされるだろうか?中国は一度も日本が予言する「現実的な脅威」をもたらしたことがないが、日本の安保防衛政策と軍備は「狼が来た」の叫び声の中、平和憲法と専守防衛の理念から年々離れていっている。安倍首相は再任後、日本が戦後歩んできた70年弱の平和の道を徹底的に変え、軍事大国の道を再び歩み出した。
安倍政権は同白書の信頼を取り戻すためには、憲法を形骸化し軍備を整える真の意図について、日本国民に説明しなければならない。さらに、日本が事実上保有する巨大な軍事力がどこに向かうかについて、国際社会に説明する必要もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月6日