主要目標は実現せず
モディ首相の訪日で日印関係は「特別」な戦略的グローバル・パートナーシップに発展したが、この関係にはそれほど「特別」なところが見当たらないとアナリストは分析する。今回の日印首脳会談では、モディ首相が訪日前に期待していた三大目標だけでなく、日本側が期待していた外務・防衛の閣僚級協議「2+2」の創設も実現しなかった。
モディ首相は訪日前にニューデリーで日本メディアのインタビューを受けた際、「今回の日本訪問で▽US2型水陸両用機のインドへの輸出問題を解決し、▽日本と原子力協定を締結して原子力技術を日本からインドに輸出し、▽日本の新幹線を導入する」という三大目標を語り、「この三大目標に関して具体的かつ実現可能な道を探る」としていた。しかし両首相が発表した共同声明には、この三大目標は「検討」または「交渉」段階にあり、実質的な進展はなかった。
日本側が期待していた外務・防衛の閣僚級協議「2+2」の創設が実現しなかったことも、日本を大きく失望させた。日本は今回の会談を通じて両国の対話レベルを格上げしたかったが、最終的には「2+2」の創設を検討するにとどまった。