日本人戦犯の口述、右傾化する日本に警鐘を鳴らす

日本人戦犯の口述、右傾化する日本に警鐘を鳴らす。

タグ: 日本人戦犯 口述 絵鳩毅 西尾克己 

発信時間: 2014-09-12 14:54:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

遼寧省社会科学規劃基金弁公室はこのほど、8人の日本人戦犯の口述と映像を発表した。戦犯本人の口述からは、当時の中国侵略戦争の経験者が、今や自身の犯した罪を悔いていることが分かる。子供、女性、高齢者を生きたまま焼き殺し、慰安婦を強制連行し、「殺人訓練」を行った。これらの罪は、戦犯の辛い記憶になっている。時間の洗礼を経た戦犯らは、罪を認め謝罪する中で、相手の立場になり自らの暴行がもたらした被害について考え、心から謝罪した。

この深い変化と認識は、新中国政府が当時彼らに行った教育と感化によるものだ。中国の彼らに対する寛大にして深みある改造政策について言及されると、映像の老人の顔には、あたたかな表情が浮かんだ。「偉大」、「奇跡」、「撫順の心」といった畏敬の込められた言葉は、約半世紀の時の流れを経て、中国人の徳をもって恨みに代える仁の心を示した。

中国人は彼らが犯した罪を永遠に忘れない。しかし彼らは教育という「魂の闘争」により、心の奥底から自身の行為の罪を認識し、侵略戦争によって失った人の心を取り戻した。これは銃殺や拘留よりも、教育的な意義がある。

中日関係は、安倍政権の右傾化により膠着状態に陥っている。戦犯の絵鳩毅は、「私達の役割は、当時の中国侵略戦争の先兵であったが、今や中日友好のため戦う者になっている」と語った。彼らの声は、当時の中国侵略に対する訴えであり、安倍政権の危険な動きが日本を戦争という戻れぬ道に向かわせることを警告している。

彼らの警告は、この戦争を発動した日本の軍国主義分子が徹底的に清算されなかったこと、戦後の日本政府が侵略の責任を曖昧にしたこと、日本政府が靖国神社を含む国民の歴史教育を歪曲していることに集中している。これは安倍首相と日本国内の右翼勢力が台頭する、歴史の源だ。日本は心から反省・謝罪するため、根本から過ちを正さなければならない。戦争の責任者は誰であったのか、どのような責任を負うべきか、どのように国民に真実の歴史を伝えるべきかを真剣に考慮し、明確にしなければならない。そうしなければ、すべてが侵略の被害国と日本国民を騙す芝居になるだろう。

彼らは口述の中で、日本政府の改憲・軍拡を強く批判し、これは国民を戦車に縛り付けるようなものだと指摘し、現在の右翼的な傾向が日本社会に害をもたらすと警鐘を鳴らし、現在の日本の政治家と若者により厳しい歴史教育を行わなかった場合の危険性を鋭く観察した。元戦犯の西尾克己は、「日本が国民の歴史教育を行わなければ、日本は滅びるだろう」と訴えた。

中国には「兼聴則明、偏信則暗」(広く意見を聞けば正確な判断が下せるが、意見を一方的に信じると判断を誤る)ということわざがあり、日本にも「年の功」ということわざがある。安倍首相を始めとする一部の右翼政治家は、自国の元戦犯、白髪の老人の魂の言葉に耳を傾け、安倍寛などの前の世代の平和・友好の願いを思うべきだ。自分の政治資本を得るために日本国民を縛り付け、戦争の前車の轍を踏む「戦犯」になるべきではない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月12日

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