地理的環境は、海上自衛隊にとって有利だ。ミサイル艇を琉球諸島の太平洋側の海岸線に配備すれば、これらの島嶼の地形的特徴を利用した隠密行動により、解放軍の捕捉・追跡・位置測定を複雑にすると同時に、機を見て急襲することも可能だ。このような海岸線を利用した戦術は、ミサイル艇の自衛用の対空ミサイルの不足を補える。中国の偵察部隊は、これらの島嶼の裏に隠れて有視界外距離ミサイルを放つ日本の高速艇を直ちに発見し、警報を出せない可能性が高く、割高な戦艦の防御・回避の措置を講じるだろう。
琉球諸島のインフラを利用し、日本は海上接近阻止の潜在力を引き出すことができる。那覇や石垣島のような民間の港湾は、ミサイル艇部隊の人員を補給し、後方支援の需要を満たせる。既存の港湾を活用すると同時に、海上自衛隊は艦艇と支援施設を、島付近の洞窟や島を巡り建設された避難所など、目立たない場所に分散させる。これらの場所から出発する分散された艦隊は、島嶼付近もしくはやや離れた所に位置する中国の艦艇に集中砲火を浴びせると同時に、機動性と意外性を維持できる。分散された燃料と弾薬、戦争中に民間部門から物資を徴収する権利により、海上自衛隊の臨機応変な対応力が強化される。
琉球諸島で潜水艦、機雷、ミサイル艇を使用することで、中国が短期間内では補えない弱点を突くことができる。上述した通り、難攻不落の列島線は、公海に最短距離で進入しようとする中国海軍の悪夢になる。日本は心理的に有利だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月11日