日本の民間団体、専門家、一般市民は13日にさまざまな活動を催し、南京大虐殺77周年を記念し、歴史を反省し平和を惜しむよう呼びかけた。
日本の専門家は13日に東京でシンポジウムを開き、歴史修正主義にいかに対抗するかを議論した。同活動の主催者側、南京大虐殺の研究者である植松青児氏は、「多くの右翼が南京大虐殺の存在を否定しているが、歴史資料はこれが確かにあったことを記録しており、日本の歴史資料にも多く記載されている。多くの歴史の事実を前にしながらも、日本の歴史修正主義的傾向は阻止されておらず、変化もしていない」と指摘した。
米モンタナ州立大学社会学・人類学部准教授の山口智美氏は、「右翼は改憲という最終目的を実現するためには、歴史歪曲が欠かせぬ一環であることを早くから意識していた」と述べた。
南京事件調査研究会の歴史学者も同日、東京でシンポジウムを開き、いかに戦時中の性暴力の問題を追及するかについて議論した。同活動の主催者側「安倍のつくる未来はいらない!人々」は14日、東京で「反侵略」のデモ行進を実施する予定だ。
民間団体「大阪城狛犬会」、大阪国際平和センターなどの組織は13日午後、大阪城公園で集会を開いた。大阪城狛犬会のメンバーである伊関要氏は、「右翼勢力は中国侵略の歴史を隠そうとしている。系統的な宣伝教育の不足により、多くの日本の青少年はこの歴史を知らない。正確に歴史を認識してこそ、初めて日中関係を正確な方向に発展させることができる。人々は歴史を鏡とし、真相を広めるべきだ」と述べた。
伊関氏は記者に対して、「中国の国家追悼日の活動により、日本の一般人に対して南京大虐殺の真相を明らかにし、歴史を反省し中日友好を大切にするよう促す責任を感じた」と語った。
民間団体「銘心会南京」は同日、大阪城狛犬会と共に大阪で南京大虐殺犠牲者追悼式を開き、100人弱の市民が列席した。
追悼式に出席した市民は記者に対して、「日本の中国侵略の歴史をあまり知らなかったが、数年前に中国で南京大虐殺紀念館を見学したことは、忘れられない経験になった。今回の活動により、この歴史に対する理解が深まった」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月15日