この春節休暇中に海外に出かけた中国人の数は過去最高となる延べ518万2千人に達したといわれる。海外旅行といえば、“ショッピング”が付き物である。今年もいろんなものが話題になった。欧米への旅行者はブランドバックや化粧品、アジアでは韓国の化粧品が人気になった。その中で、日本への旅行者の人気は重さが何キロもある炊飯器だった。中国にも日本の炊飯器と同じ機能をもった炊飯器があるのに、なぜわざわざ遠い日本から製品を持ちかえるのだろうか?・・・この疑問を解決しようと、中国製と日本製を比較するある実験が行われた。
実験は公平を期すために、両製品とも価格が4000元(約7万6000円)前後で、機能も同程度の製品が選ばれた。この値段は中国の旅行客に最も人気のあるものでもある。実験では、同じ水と米が使われ、その割合も炊飯器の基準に従って厳密に計量された。また近くに住む料理好きの男女10人が試食役として集められた。彼らには、どちらの炊飯器で炊かれたご飯かわからにようにしてあった。
外観:中国製のタッチパネル方式VS日本製の標準タイプ
両製品の比較はまず外観から行われた。同価格帯の中国と日本の炊飯器の外観を比べると、中国製がタッチパネル方式であったが、日本製は標準タイプであった。日本でのタッチパネル方式はさらに上の価格帯にしかなかった。