日本の右傾化をどう見るか
1995年の村山談話は、日本の戦争の侵略性をはっきりと認め、深刻な反省と心からのお詫びを示すものだった。安倍首相はそれにもかかわらずなぜ、こうもはばかることのない言論と行動を繰り返すのか。喬副教授は、「日本が戦争の侵略性を否定し、侵略行為を糊塗し、戦争の責任を回避することは、今後の軍備拡張や軍事大国の道への地ならしとなっている」と見る。
「今日の日本政府は戦前の栄光にとりつかれ、国内の右翼分子の支援を受けて、第二次大戦後の国際秩序を覆し、新たな強国の道を進もうともくろんでいる」と高副所長は指摘する。「反ファシズム同盟国とその国民にとっては到底受け入れられないものだ」
「都合の悪いことは見ないふりをして言い逃れる『ダチョウの政策』は、日本に大きな政治的なコストを与えることになる。過ちには率直に向き合い、これを直視してこそ、歴史のくびきから解き放たれることにもなる」と高副所長は語る。「そうしない限り、日本はこれからも歴史の恥にさらされ続けることになるだろう」
欧米の学者の連携による行動は、「安倍首相史観」の治療薬として、歴史を早期に直視するよう安倍首相を促すものだった。中国の近代史や抗日戦争史、日本史を研究する学者らも、最新の研究成果の海外への伝播に努めている。中国の学者らはさらに、日本の若者の是非の判断を導き、歴史の悲劇の再演を防ぐため、日本の歴史学者らとの教科書や参考書の共同執筆も進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月16日