日本企業、海外での投資とM&Aを活発化

日本企業、海外での投資とM&Aを活発化。 トムソン・ロイター社がこのほど発表した統計によると、今年1月1日から8月20日までに日本企業が発表した海外出資やM&A(合併・買収)の金額は合計7兆円を超え、昨年同期を77%上回った。世界の国際M&A案件のうち日本企業の占める割合は5.9%に高まっている…

タグ: 企業 投資 日本企業 とM&A

発信時間: 2015-09-14 11:28:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1980年代末、日本がバブル経済を迎えていた時期にも、日本企業は、資金と円高の強みを利用して、大規模なM&Aを海外で展開した。1989年、日本三菱地所は2200億円の高価格でロックフェラーセンターの14棟のオフィスビルを買収した。賃貸料上昇による大きなリターンを期待したものだったが、無闇な投資は巨額の損失を生む結果となった。三菱は、国際的な投資とM&Aを進めた当時の多くの日本企業の縮図に過ぎない。多くの企業の海外投資は失敗に終わり、海外資産は売却を迫られた。

富士通総研の金堅敏・主任研究員によると、1980年代の海外M&Aとはまったく異なり、現在の日本企業は過去の失敗の教訓を汲み取り、長期的な目線から国際的な投資とM&Aによって企業の世界的な産業配置を進め、現地市場を積極的に開拓して新たな収益源を獲得し、最終的に利益の成長を実現しようとしている。

例えば日本の3大ビールメーカーの一つであるキリンホールディングスは東南アジア市場で、フィリピン最大のビールメーカーへの投資を中心に業務を展開している。同社はさらに今年8月、ミャンマー最大のビールメーカーであるミャンマー・ブルワリーを買収したと発表した。潜在的な成長力を持った東南アジア市場での業務発展を進め、市場を拡大する狙いだ。金主任研究員によると、管理と研究開発の現地化を重視し、核心技術での競争力を高めることなどが、日本企業の海外M&Aの成功のカギとなっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月13日

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