米の警告無視、安倍氏がプーチン氏と会う理由は?

米の警告無視、安倍氏がプーチン氏と会う理由は?。

タグ: ロシア,プーチン大統領,日本,安倍晋三,G7,北方四島

発信時間: 2016-05-06 09:53:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ウクライナ事件により、米国は西側先進国を中心とする、対ロ制裁・けん制の陣営を構築した。日本はその中に加わり、米国の側につかざるを得なくなった。しかし実際にウクライナが損失を被ろうが、日本にとって大きな利害関係はない。むしろ対ロ制裁は、ロシアから反発を招いているほか、日本の経済・貿易面の利益および政治的関係を損ねている。安倍首相は今回の訪ロで、米国のこの束縛から脱却し、日本の国益を出発点とし、ロシアとの関係を改善しようとしている。

中ロ両国は緊密な戦略的パートナーであり、関係が日増しに密接になっている。日本は両国からの強いプレッシャーを感じている。安倍首相はロシアとの関係改善により、中ロ関係の間に楔を打ち、両国のつながりを分断しようとしている。むろん安倍首相にこのような戦略があっても、ロシアは日本との関係改善のために中国との戦略的関係を損ねることはない。プーチン大統領とその他の指導部は、どちらが重要かを判断できるはずだ。

当然ながら、安倍首相がロシアとの関係改善を試みることには、実在的な利益の理由がある。

ロシアは西側諸国の共同制裁を受け、石油価格が急落し、大量の資金が外部に流出している。安倍政権から見て、ロシアは今、最も弱い状態だ。さらにロシアはクリミアの広大な領土を勝ち取り、プーチン大統領の人気がかつてないほど高まっている。この状況下、ロシアは日本が返還を求める北方領土を譲り渡す可能性が最も高い。そのため安倍首相はこの有利な歴史的チャンスをつかみ、米国の反対というリスクを冒してでも、領土を取り戻す外交の試みをしなければならない。

ロシアは西側諸国の制裁を受け、経済的に大打撃を被っており、世界の政治においても孤立している。ロシアも日本の関係改善の熱意を受け入れたい。西側諸国の制裁陣営の中で、日本という隙を突き、西側諸国の対ロ制裁連盟を瓦解させようとしている。そのためロシアはある程度、日本との関係改善に意欲的と言える。ロシアのこのような心理は安倍政権に対して、対ロ関係改善の希望を持たせている。

安倍首相の対ロ戦略・政策は進展を実現できるだろうか?これは北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の解決の結果を見る必要がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月6日

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