万策尽きたアベノミクス
万策尽きたアベノミクス。
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発信時間： 2016-06-03 13:09:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「安倍首相は消費増税延期を発表したが、これはアベノミクスを3年余り実施しても、日本経済が依然として疲弊していることを浮き彫りにした。また安倍首相が直面している苦境も反映している」と論じた。
フィナンシャル・タイムズは、「安倍政権による消費増税延期は意外なことではないが、これはアベノミクスと財政健全化の努力にとって新たな痛手となる」と報じた。
消費増税延期により、日本政府の財政健全化の先行きがいっそう不明瞭になる。高齢化問題の深刻化により、日本政府の財政面の圧力が拡大する。国際通貨基金（IMF）は、日本の「国の借金」の国内総生産（GDP）に対する比率は、すでに250％に達している可能性があるとした。経済協力開発機構のアンヘル・グリア事務総長は、消費税を少なくとも15％にするよう提案した。IMFも期限通り10％に増税し、政府の財政収入を拡大するよう促した。
借金が積もり重なる日本政府は国際社会の疑問視を受け、予算を拡大すると同時に、2018年度（同年4月から翌年3月）に財政収支均衡を実現し、2020年に黒字化を実現すると表明した。安倍首相は記者会見で、財政健全化計画が座礁することはないと強調した。
しかし増税延期が、日本政府の財政健全化に影を落とすことは間違いない。財務省の関係者は、2度に渡る増税延期により、社会保障・税一体改革の枠組みが崩壊しており、財政健全化計画の終了を暗示していると懸念した。野党も政府が財政基盤を固められなかったことを理由に、「アベノミクスは失敗」と批判している。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年6月3日
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