日本政府は2日の閣議で、2016年版防衛白書を了承した。同白書は「中国の脅威」と海洋安全問題を喧伝し、かつ日本の安保環境が日増しに悪化していると誇張することで、今年3月より施行された新安保法および軍拡の口実にした。
中国国防部の呉謙報道官は2日夜、同白書に関する談話を発表し、その内容に不満と反対を表明した。また同白書が言及した南中国海・東中国海問題について反応し、日本に対して「中国に対する謂れなき批判を停止するよう求める」とした。韓国外交部は2日、同白書が独島(日本名・竹島)の領有権が日本にあるとしたことに強く抗議した。
中国国防部、不満を表明
「中国に対する謂れなき批判を停止するよう求める」
日本防衛省が2日に発表した2016年版「防衛白書」について、呉報道官は次のように述べた。
中国に関する内容はこれまでの使い古された文句を改めておらず、中国の正当かつ合理的な国防・軍隊建設を勝手に批判し、南中国海・東中国海などの問題を謂れなく喧伝しており、中国軍に対する悪意、中国と隣国の関係の分断、国際社会への欺瞞に満ちている。中国軍はこれに強い不満と断固たる反対を表明し、日本側に厳重に抗議する。
南中国海問題について、日本側は仲違いさせる本領を発揮し、南中国海の水を濁らせ漁夫の利を得ようと勝手に目論んでいる。我々はここで日本側に、南中国海の航行の自由には本来問題がなく、日本などの域外国が南中国海問題に介入し、地域の平和と安定を損ねていることが問題だと教えておく必要がある。日本側は中国側が力により現状を変えていると勝手なことを言っているが、日本政府による違法な「島の購入」は現状を変えることに当たるのではなかろうか。日本自衛隊の南西方面への軍事力の配備は現状を変えることに当たるのではなかろうか。日本側が新安保法案により集団的自衛権の行使を容認したことは現状を変えることに当たるのではなかろうか。我々は日本側に対して、ブーメランで自分を傷つけないよう、間違った言行を停止するよう忠告しよう。