戦後の国際レジームを確立
中国は第二次大戦で日本の侵略を受け、14年間(1931−45年)の奮戦により侵略者を追い払ったが、重傷を被った。一部の統計データによると、戦時中に中国の軍人・民間人が3500万人以上死傷した。うち死亡者は2100万人。1937年当時の価値に基づき計算すると、中国経済は1000億ドル以上の直接的な損失、5000億ドル以上の間接的な損失をこうむった。村山談話の会の藤田高景理事長は「この戦争は中国人に深刻な災いをもたらした。裁判が戦争責任を担う指導者を裁くのは当然のことだ」と述べた。スタンフォード大学フーバー研究所の郭岱君研究員も「日本の降伏は戦争の終結を象徴したが、これは中国にとって十分とはいえない。終戦では降伏式のほか、法理的に戦争の罪を完全に清算し、戦犯を罰する必要がある。東京裁判の終結は、抗日戦争の完全な終結を象徴する」と発言した。
専門家は別の角度から、東京裁判の意義について語った。
東京裁判研究センターの程兆奇主任は「東京裁判は連合国が慎重に検討を重ねた上で行われた公正な裁判であり、元凶を処罰し、戦争を防止し、戦後レジームを構築する力を発揮した」と指摘した。
北京大学の王暁秋氏は法学的な見地から「東京裁判は法廷審議により、日本ファシズムの戦争の罪を清算し、平和に対する罪を定義付けた。全世界に向け、侵略戦争の画策・発動・実行は非人類・非人道的な、平和に対する犯罪行為であり、犯罪に参与した個人は刑事責任を負わなければならないと宣言した」と述べた。
歴史を忘れるべからず