今年は日本のA級戦犯を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)開廷70周年だ。上海交通大学主催、上海交通大学東京裁判研究センター及び人文学院がアレンジする「2016東京裁判と世界平和国際学術フォーラム」が12日、上海交通大学で開かれた。中国、米国、日本、英国、ニュージーランドなどの25人の法学者と歴史学者は、異なる角度からこの半世紀以上前の国際裁判が現在の国際社会にいかに影響を及ぼしたかを巡り、「戦争と平和」という永遠のテーマについて議論を掘り下げた。
70年前の裁判
東京裁判は1946−48年に日本の東京で開かれた、第二次大戦中の日本の戦犯の罪に関する裁判で、A級戦犯を対象に行われた唯一の裁判だ。米国、中国、英国、フランス、ソ連、カナダ、豪州、ニュージーランド、オランダ、インド、フィリピンの11カ国の裁判官11人からなる裁判所が、25人の被告の裁判を行った。最終的に東条英機、広田弘毅、土肥原賢二、板垣征四郎、松井石根、武藤章、木村兵太郎を絞首刑に処し、木戸幸一ら16人は無期懲役になった。東郷茂徳は懲役20年、重光葵は懲役7年。
東京裁判で中国側の通訳、中国の検察官の秘書を務めた高文彬氏は今年95歳になるが、東京裁判について語ると感情的になった。「東京裁判は日本人に、あまりにも大きな衝撃をもたらした。裁判前、彼らは自国の兵士が外で放火、殺戮、略奪をほしいままにしていたことをまったく知らなかった。裁判の結果を聞くと、多くの人が慙愧の念に耐えず、顔を上げて私たちを見れなかった」
戦後の国際レジームを確立