歴史を忘れるべからず
東京裁判から70年が経過する。時間の流れと国際情勢の変化により、国際社会はこの国際的で公正な裁判の意義を十分に認識していない。程氏は国内の研究の現状について「東京裁判に関する多くの文献がわが国では出版されておらず、海外でも多くの国家クラスの図書館が関連文献を収蔵していない。そのため国内の学者は東京裁判に関する最も直接的な資料を手にし難く、研究の進展が緩慢になっている」と話した。
しかしこの状況には変化が生じている。2011年5月3日に東京裁判研究センターが設立されると、中国は同分野の研究を開始した。同センターは2013年、「東京裁判国際学術シンポジウム」を開催した。同センターはその後の3年間に渡り、多くの基礎的な作業を行った。資料を収集・整理し、『極東国際軍事裁判所裁判記録・中国部分』シリーズを出版し、国外の40数冊を翻訳出版した。中国が得る資料と文献の増加に伴い、中国の東京裁判に関する研究も新たな段階に入った。同センターは現在、日本人戦犯の裁判に関する文献のデータバンクの構築に着手しており、今後さらに『東京国際軍事裁判』シリーズの出版を予定している。同センターはさらに、法律・史学・国際関係などの面から東京裁判を研究する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月14日