自分に挑戦し続ける姿 
~ゴールデンマイクアウォード受賞キャスター・王小燕~

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~ゴールデンマイクアウォード受賞キャスター・王小燕~。

タグ: 王小燕,同時通訳,キャスター

発信時間: 2017-03-27 14:53:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

平和の花 紫金草(しきんそう)物語

彼女の通訳人生の中で最も印象に残るエピソードがある。以前、放送局で一緒に働いていた日本人スタッフ坂東弘美は、父親が戦争中に中国へ出兵していたため、自分の父親世代が戦争に関わったという罪の意識をどこかで感じていた。自分たちの世代は歴史を忘れず、平和な時代を築いていく責任があると常に考えていた。坂東を通じて彼女が知ったのが、紫金草の花にまつわるエピソードである。

戦争中、日本軍の衛生材料廠の責任者だった山口誠太郎という日本人が、荒廃した南京の紫金山周辺に咲く花の種を日本へ持ち帰ったことからすべてが始まる。この花は中国で“二月蘭(アー・ユエ・ラン)”と呼ばれる花で、日本でも“ムラサキハナダイコン”の名前で知られる紫の可憐な花をつける菜の花の一種である。自らが戦争に関わったことへの後悔、そして戦争で奪われた尊い命を追悼し、山口は南京の紫金山にちなんで「紫金草」と名付け、花の種を日本に持ち帰り、このエピソードに共感した多くの人々とともに、日本全国で平和の花として育て、見事な花を咲かせたのである。

今でも彼の意思を継いだご家族や仲間が、花に託された思いを伝える活動を全国に広めている。このエピソードを聞いた王小燕はどうにかしてこの活動を多くの人に知ってもらえないかと思い、CCTVの人気トーク番組「実話実説」の番組スタッフにコンタクトをとった。早速、スタッフから関係者を取材したいと快諾の返信をもらい、このプロジェクトでも通訳として制作現場に関わることになる。番組の企画段階から関わることができただけでなく、言葉というツールで中日間の架け橋となることができ、彼女にとっても忘れ難い経験となった。

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