報道によると、顔認識はまだ始まったばかりだが、支付宝とWeChatPayがリードするモバイル決済額は2016年に前年の5倍となる59兆元に達した。その規模は日米欧を大幅に上回り、世界のモバイル決済額の50%を占めている。
中国では現在、露店でもQRコードを読み取って支払いができるようになっている。また、送金や割り勘した際の集金などで使用され、モバイル決済は人々の生活を便利にしている。ケンタッキー・フライドチキンで顔認識注文を利用したある女子大生は、「外出時に現金を持たないことが多い、モバイル決済がない生活なんて考えられない」と話す。
中国のモバイル決済の急速な普及は7億人以上の携帯電話ユーザー、通信インフラの完備、偽札に対する警戒によるものである。クレッジットカードが普及する前にモバイル決済を応用した各金融サービスが中国で普及した。しかし、モバイル決済は中国人に便利さだけでなくリスクももたらしている。決済のたびに銀行口座番号、支払い状況、さらには住所や電話番号などが金融サービス機関に知られ、ビッグデータ、顧客の職業、収入、残高不足などの状況も簡単に分析される。テンセントの担当者は、「信用度の低いユーザーとその直系家族はモバイル決済の使用を全面的に禁止される」と明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月9日