現在、原子炉の溶け落ちた炉心を取り出す技術はまだなく、原子炉に水を入れて温度を下げるというのが唯一の方法である。冷却水の中にある大量の放射性汚染物質を除去するため、福島第一原発は最新の水処理設備を導入し、毎日約210立方メートルの水を処理している。しかし、地下水の汚染は深刻な問題となり、特にここは地震と津波が発生しやすい場所である。
長期計画に基づき、福島第一原発を廃炉し楢葉遠隔技術開発センターを設立するために原子炉から溶け落ちた物質を取り出すロボットの開発に取り組んでいるが、炉心の温度が高すぎるため、容易なことではない。
福島第一原発の完全廃炉には約40年、少なくとも720億ドルの費用がかかるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月17日