海外メディアが福島原発を取材 廃炉には40年必要

海外メディアが福島原発を取材 廃炉には40年必要。 無数の巨大なグレーと青色の冷却装置の奥で、クレーン車と煙突が太平洋側の4軒の建物の間に姿を現した。巨大な足場と金属構造によって包まれた原子炉建屋には、当時の水素爆発による爪痕が残る…

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発信時間:2017-10-17 16:16:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 

資料写真

 2011年に東日本大震災が発生すると、福島第一原発が大破し、大量の放射性物質が漏洩した。記者は2015年4月に福島原発を取材したことがある。今回も再び現地を訪れ、除染・廃炉作業の進捗に迫った。スペインABC紙(電子版)が14日に伝えた。

 

 無数の巨大なグレーと青色の冷却装置の奥で、クレーン車と煙突が太平洋側の4軒の建物の間に姿を現した。巨大な足場と金属構造によって包まれた原子炉建屋には、当時の水素爆発による爪痕が残る。

 

 このような場所で、マスクと白い防護服を着用した数十人の作業員が、パイプ、階段、ショベルの間で忙しく働いていた。マスクをかぶった彼らは苦しく呼吸しながら、パイプを溶接し、金属の足場を組み、コンクリート片を運んでいた。

 

 原子炉からある程度離れている場所では防護服を着用する必要はないが、記者はマスク、ゴーグル、ヘルメット、手袋、シャツ、ゴム長靴を着用し、第一原発内に入った。東京電力(東電)の案内人は記者団に対して「本日皆さんは20マイクロシーベルト毎時の放射能を浴びます。これは口腔内のX線写真を撮影する際の量に相当します」と説明した。

 

 2011年3月11日、東北地方沖でマグニチュード9.0の地震が生じ、巨大津波が発生した。地震と津波の二重の影響により、福島第一原発内の1-4号機で事故が生じ、放射性物質が持続的に漏洩した。そこで東電は1-4号機の廃炉を決定した。


 福島原発事故はチェルノブイリ原発事故後、最も深刻な原発事故であり、その放射性物質により20キロ四方の住民8万人が避難を余儀なくされた。付近の村は放射線量が一定水準まで下がり、再び帰郷できるようになっているが、今後数十年に渡り元の家に戻れない、さらには永遠に戻れない住民もいる。


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