フィリピン訪問中の李克強総理は15日、フィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、14の協定に署名した。フィリピン英字紙『Philippine Daily Inquirer』によると、ドゥテルテ大統領は10年ぶりにフィリピンを訪問した中国の総理を全力で歓迎し、「中国との各分野の協力は、確かな利益を手にしようとしている」と述べた。
フィリピン大統領府で15日に開かれた式典で、当局者は環球時報の記者に「この2基の橋はフィリピン人が長年抱き続けた夢だ。マニラ市街地の交通状況が芳しくないのは、パシッグ川を跨ぐ橋が少ないからだ。中国政府がこの2基の建設を援助してくれたお陰で、交通圧力が効果的に解消され、一般市民が利益を手にすることになる。中国には一流の橋建設技術があり、中国の設計も独特だ。橋は両国の友好の架け橋になるだろう」と話した。
フィリピンの有名時事コメンテーターは同日、記者に対して「フィリピン人がいま最も必要としているのは経済発展だ。経済発展は一般人の暮らしを改善する。フィリピンでは多くの人が、未だに貧困に苦しんでいる。特に中国は、フィリピンのこの需要を満たしてくれた」と話した。同氏はフィリピンと中国の「互恵」についても強調した。フィリピンの人口は世界12位で、高い潜在力を秘めた市場だ。フィリピンは大規模なインフラ整備を必要としている。フィリピンには中国が必要としている各種自然資源がある。フィリピンは中国人客に、タイ、マレーシア、シンガポールとは異なる旅行体験を提供できる。
フィリピンはこの一週間で「人気者」になった。十数カ国の国家元首もしくは政府首脳が来訪し、フィリピンと協力や支援について話し合った。ハリー・ロケ大統領報道官は15日「ASEAN加盟国とASEAN対話国は、ドゥテルテ大統領が麻薬撲滅の原則を守ることを支持した。ASEAN首脳会議において、米国のトランプ大統領はフィリピンの麻薬撲滅キャンペーンを最大限に支持した。ドゥテルテ大統領の麻薬撲滅は正しい」と強調した。フィリピンスター新聞は「トランプ大統領はフィリピンを離れる前、エアフォースワンで記者団に対し、フィリピンは重要な軍事的立脚点であるため友好交流は特に重要であり、米国も実際にそうしていると話した。トランプ大統領は、現在の米比関係はこれまでよりも良好であり、フィリピンとの関係を修復したと自画自賛した」と伝えた。