『リング』と『エッジ』の恐ろしい雰囲気について、鈴木氏は「狭くて水がある場所は恐ろしい場所という感覚がある。例えば、井戸やトイレがそうである。水には伝達の作用があり、テレビとほかの物質を伝達し、人体の大部分も水でできている。水は面白い物質で、恐ろしい環境を作り出すのに必要なものだ」と語った。
鈴木氏によると、同作の最大の特徴は固定概念を打ち破る点である。普通のホラー作品には幽霊などが登場するが、それらは科学で説明できない現象である。鈴木氏はこの概念を打ち破り、『リング』シリーズで科学的根拠をもって怪奇現象を説明し、ホラー小説をSF作品のようにしたいと考えた。同シリーズはの第1部はホラー小説、第2部は医学推理小説、第3部はSF小説だという。「第1部が日本で300万冊売れ、それがきっかけで映画化されたため、映画が本の輝きを遮ることに不安はなかった」と鈴木氏は話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月22日