日本共同通信社の11日の報道によると、米国のハワイを訪問した日本の小野寺五典防衛相は10日、地上配備型イージスシステム「イージス・アショア」を視察した際、日本はこのシステムを導入し、機能を拡大して巡航ミサイルの迎撃に用いたいとの意欲を示した。報道によると、小野寺防衛相の姿勢表明は、巡航ミサイルを多数保有する中国を念頭に置いたものとみられる。中国の専門家の分析によると、「イージス・アショア」に配備されている「スタンダード・ミサイル3」(SM-3)シリーズのミサイルは巡航ミサイルに対応することはできない。小野寺防衛相の発言が本当であれば、日本は今後、本国に配備する「イージス・アショア」システムに射程距離400キロメートルに及ぶ防空ミサイル「スタンダード・ミサイル6」(SM-6)を導入する可能性がある。
報道によると、小野寺防衛相は10日、ハワイのカウアイ島にある施設「イージス・アショア」を視察した際、このシステムの日本への導入にあたっては、朝鮮の弾道ミサイルに対する防衛に限らず、将来的に巡航ミサイルの迎撃への活用など機能を拡大したいとの考えを示した。小野寺防衛相は、「巡航ミサイルやさまざまなミサイル防衛に総合的に役立つ基礎的なインフラに今後発展させたい」と述べた。報道によると、この発言は、長距離巡航ミサイルを多数保有する中国への抑止力を念頭に置いたものと考えられる。日本防衛省は、「イージス・アショア」をまずは弾道ミサイル防衛体制の強化措置として2023年度に運用開始する計画だ。
日本政府は、昨年12月の閣議で「イージス・アショア」2基の導入を決定した。1基当たりの導入費用は1000億円(約58億元)に及ぶ見通しで、陸上自衛隊が運用する。日米両国が共同開発した改良型迎撃ミサイル「SM-3 BLOCK 2A」が搭載されれば、同システム2基で日本全域を守れるようになる。