同調査はこの比率を「生涯未婚率」と定義。男性の4人に1人、女性の7年に1人が一生独身ということになる。
結婚しなければ住宅を買う必要もない。日本の伝統の「所帯を持つ」という概念は若者によって消えつつあり、賃貸で生活する人が増えている。
内閣府が2015年に発表した『住生活に関する世論調査』では、61.5%が「住宅を所有したい」、13.4%が「どちらかといえば所有したい」と回答し、所有願望のある人は74.9%だった。4分の1の日本人が住宅を所有していなくてもよいと思っていることになる。この比率は20~40歳の若者でさらに高い。
住宅を購入せず、結婚せず、出産せず、家も出ない。高視聴率だった日本のドラマ『東京タラレバ娘』『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』『もらとりあむタマ子』は日本の若者の現状を反映しており、日本社会はこの風潮に「完全に陥落」していると言える。
責任を負担したくない、シンプルさを追求
では、日本人の欲望が低下したのはなぜか。まず、一部の日本人女性は、結婚すれば自分の仕事に支障が出て、子供を産めば家庭のために仕事を諦めなければいけないと考えている。日本人女性は結婚後に職場を離れ、家庭内での役割を担わされる。調査によると、結婚と出産を望まない多くの日本人が自由な独身生活を満喫し、結婚に「束縛」されることを望んでいない。研究者は、「伝統的な日本の過程で、結婚、出産、育児、親の世話はひとまとまりにされる。既婚者、特に女性にとって、結婚は多くのことを担わされる「負担」である。